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漢方方剤分類
 概要
概要
				 
中医学に基づく方剤の分類です。方剤は、治法(治療法)によって分類します。
治法の基本は、『邪魔なものがあれば除き、停滞したものがあれば巡らせ、不足するものは補う』というルールに従います。
       邪魔なもの…風邪・寒邪・熱邪など
邪魔なもの…風邪・寒邪・熱邪など
       停滞したもの…気滞・瘀血・痰飲など
停滞したもの…気滞・瘀血・痰飲など
       不足するもの…気・血・津液など
不足するもの…気・血・津液など
      
      
 
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- 分類1.解表剤(げひょうざい) 発汗を促して(汗法)、初期の感冒・インフルエンザ・新型コロナに対処する方剤。カゼをひいた方ご使用くださいね!。
- 分類2.瀉下剤(しゃげざい) 排便を促す方剤。便秘の方ご使用くださいね!。
- 分類3.和解剤(わかいざい) 調和を行う方剤。半表半裏の病邪を除いたり、臓腑間の不和を調和。
- 分類4.清熱剤(せいねつざい) 熱を除去する方剤。清熱・瀉火・解毒・透熱滋陰などの効能により裏熱(身体内の熱)を改善する方剤。
- 分類5.祛暑剤(きょしょざい) 夏の暑さによる失調に用いる方剤。夏バテ、熱中症、暑さによる食欲不振の方お使い下さいね!。
- 分類6.温裏剤(おんりざい) 身体内(裏寒)を温める(温法)方剤。冷え性・腹部冷え腹痛の方御使用ください!。
- 分類7.表裏双解剤(ひょうりそうかいざい) 体表と身体内を同時に治療する方剤。表裏を同治します。
- 分類8.補益剤(ほえきざい) 正気を補う方剤。補益剤は気虚を治療する方剤。気虚とは機能低下、エネルギー不足。 気虚があると、元気がなく疲れ易い、無気力、顔が蒼白く、言葉に力がない・下痢し易く食欲が乏しい!。
- 分類9.安神剤(あんしんざい) 精神を安寧させる方剤。安神(精神安定)の効能をあらわす方剤。
- 分類10.開竅剤(かいびょうざい) 精神を覚醒させる方剤。意識障害を覚醒させる方剤。
- 分類11.固渋剤(こじゅうざい) 身体から漏れ出るものを止める方剤。気血精津の滑脱散失を防止。
- 分類12.治風剤(ちふうざい) 風邪(ふうじゃ)による失調を治療する方剤。風病の方御使用下さいね!。
- 分類13.理気剤(りきざい) 気の運行を調節する方剤。気は、全身を周行し昇降出入します。
- 分類14.理血剤(りけつざい) 血の運行を調節する方剤。血を調整し、血の病変を改善。瘀血の方出血の方御使用下さい。
- 分類15.治燥剤(ちそうざい) 乾燥による失調を治療する方剤。口乾・咽痛・乾咳・粘痰の方御使用下さい。
- 分類16.祛湿剤(きょしつざい) 湿(停滞した水液)を除去する方剤。喉の渇き、肌や唇の乾燥の方御使用下さい。
- 分類17.祛痰剤(きょたんざい) 痰(固まった水液)を除去する方剤。痰の出る方御使用ください。
- 分類18.癰瘍剤(ようようざい) できものに対応する方剤。おでき・湿疹・皮膚炎の方御使用下さいね!。
 
 1.解表剤(げひょうざい)
1.解表剤(げひょうざい)
発汗を促して(汗法)、初期の感冒(風邪・インフルエンザ)に対処する方剤です。表(身体の表面)に侵入した病邪を発汗によって除く治療法です。外感熱性疾患の初期や類似の症候を現わす表証(身体の表面)の疾患に使用しますね!。
 
 1.1辛温解表剤(しんおんげひょうざい)
1.1辛温解表剤(しんおんげひょうざい)
温めながら解表(汗法)します。風寒の邪による表寒証(風寒表証)の悪寒・発熱・頭痛・身体痛・口渇がない・無汗あるいは有汗・舌苔が薄白・脈が浮緊あるいは浮緩などの症候に用いますね!。
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  麻黄湯 » |  証:風寒表実証 »  頭病・関節痛・悪寒・喘息・咳     | |
|  葛根湯 » |  証:風寒表実証 »  風寒性かぜ・背や肩の凝り・筋肉痛・頭痛     | |
|  葛根湯加川芎辛夷 » |  証:風寒表実証 »  風寒性かぜ・鼻炎・鼻づまり・蓄膿症・慢性鼻炎・鼻閉   |  | 
|  桂枝湯 » |  証:風寒表虚証 »  悪寒・発熱・頭痛・自汗(汗ばむ)     | |
|  桂枝加葛根湯 » |  証:風寒表虚証 »  首筋のこり・肩のこり・背のこりに! |  | 
|  桂枝加朮附湯 » |    証:寒湿阻絡証 »  寒湿型関節痛・固定性で重だるい痛み、むくみ・浮腫・しびれ・四肢や身体が重だるい(着痺) | |
|  桂枝加苓朮附湯 » 現在、扱っていません。 |    証:寒湿阻絡証 »  関節痛・神経痛・冷えによる痛み・手足のしびれやこわばり   |  | 
|  桂枝麻黄各半湯(桂麻各半湯) » |  証:風寒表実証 »  発熱・悪寒・頭痛・関節痛     |  | 
|  香蘇散 » |  証:肝気鬱結(肝気鬱滞)証 »  季節の変わり目や朝方に鼻づまり・鼻水・くしゃみが発生し、いらいら・ゆううつ・怒りっぽい・緊張   | |
|  麻杏薏甘湯 » |  証:痺(ひ)証 »  風湿の邪による経絡の渋滞で生じる疼痛(五十肩・寝違い・神経痛)     |   | 
|  小青竜湯 » |  証:風寒表実証 »  気管支炎・気管支喘息・鼻水・うすい水様の痰を伴う咳・鼻炎・花粉症       |  | 
|  葛根加朮附湯 » |  証:寒痺証/経絡の中寒 → 痺(ひ)証 »  体の熱や腫れ、あるいは痛みのある方。中耳炎・湿疹     |  | 
|  桂枝加黄耆湯 » |  証:湿鬱衛虚  上半身(特に食後)に汗をかきやすく、疲れやすく、下肢が冷たく、精神不安があり、尿量の少ない方 |  | 
|  桂枝加厚朴杏仁湯(桂枝加厚朴杏子湯) » |  証:風寒(表寒)証 »  喘息・咳嗽・感冒・インフルエンザ     |  | 
|  桂枝加附子湯 » |  証:風寒(表寒)証 »  強い悪寒を伴う頭痛・身体痛     |  | 
|  大青竜湯 » |  証:身震いするほどの強い寒気がある風邪/表寒熱欝証  発熱・煩躁・全身疼痛・感冒・インフルエンザ・気管支炎・肺炎   |  | 
|  響声破笛丸 » |  証:腎精不足(腎虚)証 »  声の出し過ぎなどによるしわがれ声・のどの不快感改善   |  | 
 1.2 辛涼解表剤(しんりょうげひょうざい)
1.2 辛涼解表剤(しんりょうげひょうざい)
冷やしながら解表(汗法)します。風熱証:春・夏に多く見られます。発熱、のどが腫れて痛むなど上気道炎症の症状がありますね!。
 
 
 
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  銀翹散 » |  証:風熱犯肺証(上呼吸道炎症) »  熱性感染症初期の咽頭痛・発熱   | |
|  麻杏甘石湯 » |  証:表熱実証 »  喘息・気管支炎   | |
|  五虎湯 » |  証:熱邪犯肺・風熱犯肺証 »  咳・喘息・気管支喘息・気管支炎     | |
|  越婢加朮湯 » |  証:表熱実証 »  関節の腫脹・疼痛・熱感   | |
|  升麻葛根湯 » |  証:風熱証 »  麻疹(はしか)・風疹の初期・感冒・インフルエンザ・ 水痘・扁桃腺炎・皮膚炎・猩紅熱・鼻出血・丹毒・ 発疹を伴う熱性病の初期 | 
 1.3 扶正解表剤(ふせいげひょうざい)
1.3 扶正解表剤(ふせいげひょうざい)
正気を補いながら解表(汗法)します。虚証の外感表証に使用しますよ!。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  十味敗毒湯 » |  証:皮膚風熱証 »  アレルギー性皮膚疾患・湿疹・皮膚炎・蕁麻疹・水虫   | |
|  参蘇飲 » |  証:痺(ひ)証 »・肺気虚証 »  胃腸虚弱者のかぜ・気虚を伴う風寒表証、特に咳、喘、痰があるとき     | |
|  麻黄附子細辛湯 » |  証:陽虚 »・風寒(表寒) »  かぜ(悪寒・微熱・四肢冷感・疼痛)・咳・蓄膿症・アレルギー性鼻炎・気管支喘息・気管支炎・流感・肺炎・神経痛        | |
|  荊防敗毒散 » |  証:外感風寒湿証→風寒(表寒) »+寒湿阻絡 »  感染性炎症・せつ・膿瘍・風寒湿邪が体内に侵入することにより、正気と邪気の争いが生じ、悪寒、発熱、頭痛、身体痛(関節痛や筋肉痛)発生       | 
 
 2. 瀉下剤(しゃげざい)
2. 瀉下剤(しゃげざい)
排便を促す方剤です(瀉下法(下法・攻下法))。排便を促し裏証(身体の内部)にある邪を排出する治療法です(裏実対応)。
瀉下剤は寒下・温下・潤下・逐水・補兼施の5種類に分類されますよ!。
 
 2.1 寒下剤(かんげざい)
2.1 寒下剤(かんげざい)
冷やしながら下します。裏熱積滞の実証で便秘・腹満・腹脹・腹痛・はなはなしければ潮熱、舌苔が黄・脈が実などの場合に使用しますね!。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  大承気湯 » |  証:実熱燥結証 »  常習便秘・急性便秘・高血圧・神経症・食あたり・破傷風・脚気衝心・小児ひきつけ・狂症・食中毒・喘息・尿閉・痔疾・月経閉止・頭痛・歯痛・偏頭痛・fn class="term">肩こり・腰脚麻痺症・腹痛・炎症性下痢     | |
|  調胃承気湯 » |  証:胃熱(胃火・胃火上炎) »  乾燥便秘・小児の食あたり・むし歯の痛み・歯痛・歯齦痛・咽喉腫痛・しゃっくり   | |
|  大黄甘草湯 » |  証:胃腸実熱 → 胃熱(胃火・胃火上炎) »  常習便秘・嘔気・嘔吐   | 
 2.2 温下剤(おんげざい)
2.2 温下剤(おんげざい)
温めながら下します。 2.3 潤下剤(じゅんげざい)
2.3 潤下剤(じゅんげざい)
腸を潤(うるお)して下します。腸燥便秘に用います。「潤腸通便」ともいいます。

 
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  麻子仁丸 » |    証:胃気上逆(胃腸の痙攣) »・陰虚燥結 »  腸熱便秘・常習便秘・急性便秘・病後の便秘・便秘に伴う痔核・萎縮腎   | |
|  潤腸湯 » |  証:陰虚燥結 »  血虚性便秘(老人と虚弱者の便秘)・習慣性便秘・産後便秘・高血圧・動脈硬化症・慢性腎炎に合併した便秘   | 
 2.4 逐水剤(ちくすいざい)
2.4 逐水剤(ちくすいざい)
体内に蓄積した水分を大小便とともに排泄します。 2.5 攻補兼施剤(こうほけんしざい)
2.5 攻補兼施剤(こうほけんしざい)
正気を補いながら下します。 
 3. 和解剤(わかいざい)
3. 和解剤(わかいざい)
調和を行う方剤です(和法)。汗法・下法によらず、半表半裏の病邪を除いたり、臓腑間の不和を調和したりする治療法です。 
 3.1 和解少陽剤(わかいしょうようざい)
3.1 和解少陽剤(わかいしょうようざい)
感冒の中期に用いる和解剤です。邪が少陽(胆・三焦)にあり往来寒熱・胸脇苦満・悪心・食欲不振・口が苦いなどの症候があるときに使用します。
 
 
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  小柴胡湯 » |  証:少陽病 »  慢性肝炎・肝硬変・慢性胃腸障害・原因不明の微熱   | |
|  柴胡桂枝湯 » |  証:少陽と太陽兼証(少陽病に表証を兼ねる) »  消化性潰瘍・肝胆膵の炎症 | |
|  柴陥湯 » |  証:熱痰証 »  慢性気管支炎・気管支喘息     | |
|  柴朴湯(小柴胡湯+半夏厚朴湯) » |  証:肝気鬱結(肝気鬱滞) »・肝気犯肺 »  慢性気管支喘息・不安神経症   | |
|  柴苓湯(小柴胡湯+五苓散) » |  証:大腸湿熱 »・肝脾不調(肝鬱脾虚) »・膀胱湿熱(泌尿器・生殖器炎症、結石) »  水瀉性下痢・急性胃腸炎・浮腫・肝臓病     | |
|  大柴胡湯 » |  証:肝陽上亢 »・肝気鬱結(肝気鬱滞) »・肝胆湿熱 »・肝胃不和(肝気犯胃) »  (急性膵炎・胆嚢炎・脂肪肝)/肝胆の実熱証       |   | 
|  大柴胡湯去大黄 » |  証:肝陽上亢 »・肝気鬱結(肝気鬱滞) »・肝胆湿熱 »・肝胃不和(肝気犯胃) »  (急性膵炎・胆嚢炎・脂肪肝)/肝胆の実熱証       | 
 3.2 調和肝脾剤(ちょうわかんぴざい)
3.2 調和肝脾剤(ちょうわかんぴざい)
肝と脾を調和します。胸脇脹痛・腹痛・腹満・悪心・嘔吐・下痢など肝胃不和・肝脾不和の症候に用いますよ!。
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  芍薬甘草湯 » |    証:肝血虚証 »  痙攣性疼痛・こむら返り・急激におこる筋肉の痙攣を伴う疼痛 | |
|  芍薬甘草附子湯 » |    証:肝血虚証 »  痙攣性疼痛・こむら返り・急激におこる筋肉の痙攣を伴う疼痛。上下肢が冷えてつれ、痛む方には、格好の方剤。   | |
|  四逆散 » |    証:肝脾不調(肝鬱脾虚) »  抑鬱感・下痢・冷え症・胆石症・胃炎・鼻カタル・神経質・ヒステリー・インポテンツ・月経困難・胆のう炎・胃酸過多・胃潰瘍・気管支炎・胃痛・腹痛・肝炎・蓄膿症・血の道症・喘息・肋膜炎・腎炎・冠不全・狭心症・てんかん・高血圧・癇癪持ち           |   | 
|  加味逍遙散 » |    証:肝鬱化火 → 肝火上炎(肝火旺)証 »  女性特有の病気に効く漢方の名薬 → 精神不安・生理不順・冷え性・虚弱体質・更年期障害・血の道症・月経不順・月経困難       | |
|  逍遙散 » |  証:肝気鬱結(肝気鬱滞)証 »  鬱証・情緒不安・生理不順・自律神経失調症・更年期症候群・神経性胃炎・胃十二指腸潰瘍・慢性胃炎・慢性肝炎・月経困難症・月経前期症候群         | |
|  滋陰至宝湯 » |  証:陰虚火旺証 »  慢性的乾性咳・五心煩熱     | |
|  女神散 » |  証:気血両虚(気血不足)証 »・気滞血瘀 »  月経不順・産後諸症     | 
 3.3 調和胃腸剤(ちょうわいちょうざい)(調和脾胃剤(ちょうわひいざい))
3.3 調和胃腸剤(ちょうわいちょうざい)(調和脾胃剤(ちょうわひいざい))
胃腸や脾胃を調和します。邪が脾胃を侵襲したために生じた胃降と脾昇の気機失調に用いますよ!。
悪心・嘔吐など濁陰上逆の症状と、腹満・腹痛・腹鳴・下痢など脾気不運や清気下泄の症候がみられるほか、上下の気機が中焦で結して心下痞を生じることもありますね!。

|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  半夏瀉心湯 » |  証:胃気不和 → 食滞胃脘(胃中停食) »・肝胃不和(肝気犯胃) »  膨満感・嘔吐・下痢         | |
|  甘草瀉心湯 » |  証:脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃) »  多夢による不眠症、神経性下痢(泄瀉)、口内炎、神経衰弱、ノイローゼ、統合失調症、錯覚、幻覚、幻想、気欝、胃腸炎、消化不良、胃アトニー、胃拡張、胃下垂、小舞踏病、夢遊病     | |
|  生姜瀉心湯 » |  証:胃熱(胃火・胃火上炎)証 »  急性胃炎・慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・消化不良症・胃腸神経症・妊娠嘔吐・胃腸カタル・醗酵性下痢(泄瀉)・過酸症・胃拡張       |  | 
|  黄連湯 » |  証:少陽病証 »  胃十二指腸炎症と下部大腸の下痢あるいは上半身の熱感と下半身の冷え   | 
 
 4. 清熱剤(せいねつざい)
4. 清熱剤(せいねつざい)
 
 
熱を除去する方剤です(清法)。熱証に対し、冷ましながら、熱邪を取り去ったり、陰液を補ったりする治療法です。
 主症状:顔色赤い・目赤い・小便少なく、黄色っぽい・便秘
主症状:顔色赤い・目赤い・小便少なく、黄色っぽい・便秘
 舌診:舌色は赤、舌苔は黄
舌診:舌色は赤、舌苔は黄
 主原因:風邪感冒・アレルギー反応
主原因:風邪感冒・アレルギー反応

 4.1 清気分熱剤(せいきぶんねつざい)
4.1 清気分熱剤(せいきぶんねつざい)
熱性の感冒や熱病の中期に用います。熱邪が気分にあって高熱・つよい口渇・多汗、舌苔が黄、脈が洪大滑数の場合や、病後の余熱末清などに使用します。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  白虎加人参湯 » |  証:胃熱(胃火・胃火上炎)証 »  熱病による津気の消耗(高熱・口渇・脱力感)     | |
|  桔梗石膏 » |  証:肺胃熱盛証 »  消炎・鎮咳・去痰・咽痛の解除・排膿   | |
|  甘草湯 » |    証:肺胃熱盛証 »  激しい咳・咽喉痛・胃痙攣(けいれん)の痛み・痔の痛みを緩解   | |
|  小柴胡湯加桔梗石膏 » |  証:風熱(表熱)証 »  慢性遷延性咽頭炎   | |
|  白虎加桂枝湯 » |  証:風湿熱痺証 »  関節炎・リウマチ炎症期 |  | 
 4.2 清営涼血剤(せいえいりょうけつざい)
4.2 清営涼血剤(せいえいりょうけつざい)
熱性の感冒や熱病の後期に用います。 4.3清熱解毒剤(せいねつげどくざい)
4.3清熱解毒剤(せいねつげどくざい)
熱毒を解毒します。清熱・瀉火・解毒の効能がありますね!。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  黄連解毒湯 » |  証:裏熱実証 »  炎症・出血性疾患・神経症性疾患・胃炎・二日酔い・不眠症・血の道症・ノイローゼ・めまい・動悸・鼻出血・アトピー性皮膚炎     | |
|  荊芥連翹湯 » |  証:風熱(表熱) »・皮膚疾患と熱毒 »・熱邪犯肺・風熱犯肺 »・皮膚病と湿熱 »  慢性鼻炎・慢性扁桃炎・蓄膿症・ニキビに   | |
|  温清飲 » |  証:陰虚火旺証 »・出血・実熱証 »  月経不順・月経困難・血の道症・更年期障害・神経症・アトピー性皮膚炎・ベーチェット病・皮膚掻痒症・湿疹・蕁麻疹・にきび・肝斑(しみ)・黒皮症・鼻血・喀血・子宮出血・血尿・口内炎・高血圧・肝障害・アレルギー体質の改善・ひび         | |
|  柴胡清肝湯 » |  証:肝気鬱結(肝気鬱滞) »・肝胆湿熱 »  神経症・扁桃腺炎症・咽頭炎     | |
|  清上防風湯 » |  証:皮膚病と湿熱 »  にきび・顔面および頭部のせつ(フルンケル)・疔(カルプンケン)その他の化膿症・湿疹・結膜炎・あか鼻(酒さ鼻)・歯根膜炎・中耳炎・眼の充血・はたけ(顔面白癬)・膿疱性座瘡・尋常性毛瘡・感冒・インフルエンザ   | |
|  駆風解毒湯 » |  証:風熱(表熱)証 »  扁桃炎・扁桃周囲炎・アンギナ(カタル性・腺窩性・瀘胞性)・耳下腺炎   | |
|  板藍根 » |    証:風熱(表熱) »  風邪感冒・アレルギー反応のための中国における常備薬 | 
 4.4 気血両清剤(きけつりょうせいざい)
4.4 気血両清剤(きけつりょうせいざい)
気血両方の熱を除去します。 4.5 清臓腑熱剤(せいぞうふねつざい)
4.5 清臓腑熱剤(せいぞうふねつざい)
臓腑の熱を除去します。 

|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  三黄瀉心湯 » |  証:出血・実熱証 »・心火旺(心火上炎・心炎亢盛)(ストレス)証 »・肝火上炎(肝火旺)証 »  便秘傾向・イライラ感   | |
|  清心蓮子飲 » |  証:心火旺(心火上炎・心炎亢盛)(ストレス) »  胃腸が弱い方の泌尿器系の症状を改善する(残尿感・頻尿・排尿痛) | |
|  竜胆瀉肝湯 » |  証:肝胆湿熱証 »  急性結膜炎・中耳炎・高血圧・陰部掻痒(そうよう)     | |
|  黄芩湯 » |  証:陰虚証 »・ »・ »  大腸湿熱による下痢(泄瀉)・腹痛     | |
|  乙字湯 » |    証:血瘀(瘀血) »  便秘傾向の痔核     | |
|  辛夷清肺湯 » |  証:風熱(表熱) »・熱邪犯肺・風熱犯肺 »・中焦に湿熱の邪が侵入した場合 »  肺熱方鼻炎・副鼻腔炎・鼻づまり・慢性鼻炎・蓄膿症   | 
 4.6 清虚熱剤(せいきょねつざい)
4.6 清虚熱剤(せいきょねつざい)
虚性の熱を除去します。
 
 5. 祛暑剤(きょしょざい)
5. 祛暑剤(きょしょざい)
 
 
夏の暑さによる失調に用いる方剤です。温熱や火熱の範疇に入り、夏に暑邪を感受して発生する病変を暑病といいますよ。
暑病は、明らかな季節性をもつとともに、火熱による発熱・熱感が顕著です。
暑熱は最も津液を消耗しやすく、津液とともに気も外泄するので、口渇・汗が多い・尿量減少・倦怠疲労感・元気がないなど気津両傷の症候を呈することが多いですね!。
夏は気候が潮湿であるために暑病には湿邪をともなうことが多く、さらに炎熱の影響により納涼や冷飲をこのむために寒邪を感受することもよくあります。
 
 5.1 祛暑清熱剤(きょしょねつざい)
5.1 祛暑清熱剤(きょしょねつざい)
日射病に応用します。 5.2 祛暑解表剤(きょしょげひょうざい)
5.2 祛暑解表剤(きょしょげひょうざい)
夏風邪に応用します。 5.3 祛暑利湿剤(きょしょりしつざい)
5.3 祛暑利湿剤(きょしょりしつざい)
水分代謝を調節します。 5.4 祛清暑益気剤(きょせいしょえっきざい)
5.4 祛清暑益気剤(きょせいしょえっきざい)
夏ばてに応用します。夏の暑さで弱った胃腸を丈夫にし、体力の回復を助けます。暑さに弱い人で、倦怠感や食欲不振、また軟便や下痢をともなうときに適します。発熱、熱感、口渇、倦怠無力感、多汗などの症状に用います!。


 
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  清暑益気湯 » |  証:胃陰虚(胃陰不足・脾陰虚) »  夏やせ・日射病・暑気あたり・食欲不振・下痢・全身倦怠   | 
 
 6. 温裏剤(おんりざい)
6. 温裏剤(おんりざい)
体内(裏証)を温める方剤です(温法)。裏寒証に対し、温めながら、寒邪を取り去ったり、陽気を補ったりする治療法です。
 
 
 
 6.1 温中祛寒剤(おんちゅうきょかんざい)
6.1 温中祛寒剤(おんちゅうきょかんざい)
中焦の冷えに用いますよ!。
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  人参湯(理中丸) » |  証:脾胃虚寒証 »  胃腸機能低下・急性・慢性胃腸カタル・胃アトニー症・胃拡張・悪阻(つわり)・萎縮腎     | |
|  附子人参湯(附子理中丸) » |  証:脾胃虚寒証 »  虚寒型胃腸疾患による嘔吐と下痢       | |
|  呉茱萸湯 » |  証:胃虚寒(胃気虚・胃気虚寒) »  風寒型頭痛・嘔吐     | |
|  小建中湯 » |  証:脾胃虚寒証 »  小児虚弱体質・小児夜尿症・夜なき・神経質・慢性胃腸炎・疲労倦怠 | |
|  大建中湯 » |    証:脾陽虚証 »  腹部冷え腹痛・腹部膨満感・軟便性便秘・大腸手術後腸の癒着防止     | |
|  黄耆建中湯 » |  証:脾陽虚証 »  慢性消化器病・虚弱体質・病後の衰弱・ねあせ | |
|  帰耆建中湯 » |  証:気血両虚(気血不足)証 »  浸潤性・潰瘍性皮膚疾患 |  | 
|  安中散 » |  証:食滞胃脘(胃中停食) »・脾陽虚(脾陽不振・脾陽虚弱・脾胃虚寒) »・胃寒(寒痛)証 »  脾陽型の胃痛(慢性潰瘍など)     | |
|  安中散加茯苓 » |  証:食滞胃脘(胃中停食) »・脾陽虚(脾陽不振・脾陽虚弱・脾胃虚寒) »・胃寒(寒痛)証 »  脾陽型の胃痛(慢性潰瘍など)     | |
|  桂枝加芍薬湯 » |  証:表寒虚証 »  腸痙攣(けいれん)・腹痛   | |
|  桂枝加芍薬大黄湯 » |  証:太陰病証 »  1.急性腸炎・大腸カタル・2.常習便秘・宿便・しぶり腹   | |
|  桂枝人参湯 » |  証:心陽虚 »・脾肺気虚証 »・脾陽虚(脾陽不振・脾陽虚弱・脾胃虚寒) »  頭痛・動悸・慢性胃腸炎・胃アトニーに     | |
|  当帰建中湯 » |    証:血虚証 »  月経痛・下腹部痛・痔・脱肛の痛み   | |
|  当帰湯 » |  証:血虚証 »  寒虚証の方の胸背痛(狭心症・肋間神経痛など) | |
|  附子 » |    陽を補い・冷えを除き・痛みやしびれを止る | 
 6.2 回陽救逆剤(かいようきゅうぎゃくざい)
6.2 回陽救逆剤(かいようきゅうぎゃくざい)
冷えによる意識障害に用います。 6.3 温経散寒剤(おんけいさんかんざい)
6.3 温経散寒剤(おんけいさんかんざい)
経絡の冷えに用います。


|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  当帰四逆加呉茱萸生姜湯 » |    証:寒滞肝脈(寒疝)兼血虚 → 寒滞肝脈(寒疝) »・血虚 »  四肢冷え・片頭痛・しもやけ・下腹部痛・腰痛     | 
 
 7. 表裏双解剤(ひょうりそうかいざい)
7. 表裏双解剤(ひょうりそうかいざい)
体表(表証)と体内(裏証)を同時に治癒する方剤です。
 7.1 解表攻裏剤
7.1 解表攻裏剤
解表と瀉下を同時に行います。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  大柴胡湯 » |  証:少陽熱証 → 少陽病に裏証を兼ねる »  急性膵炎・胆嚢炎・脂肪肝/肝胆の実熱証   | |
|  大柴胡湯去大黄 » |  証:少陽熱証 → 少陽病に裏証を兼ねる »  急性膵炎・胆嚢炎・脂肪肝/肝胆の実熱証   | |
|  防風通聖散 » |  証:痰湿(脾胃の痰)脾胃の痰 »・皮膚病と湿熱 »・胃熱(胃火・胃火上炎) »  肥満からくる生活習慣病を予防し改善する漢方薬   | 
 7.2 解表清裏剤(げひょうせいりざい)
7.2 解表清裏剤(げひょうせいりざい)
解表と清熱を同時に行います。 7.3 解表温裏剤(げひょうおんりざい)
7.3 解表温裏剤(げひょうおんりざい)
解表と温裏を同時に行います。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  五積散 » |    証:寒湿困脾(湿困脾胃)寒湿困脾(湿困脾胃) »  冷えて腹痛・生理痛・下半身の冷えからくる諸症状に有効な優しい漢方薬   | |
|  柴胡桂枝乾姜湯 » |  証:肝熱痰飲兼胃寒 → 肝熱痰飲 »・ 胃寒(寒痛) »  神経症・不眠症・ノイローゼ   | 
 
 8. 補益剤(ほえきざい)
8. 補益剤(ほえきざい)
 
正気を補う方剤です(補法)。虚証に対して、気・陽気・血・精・津液・陰液を補う治療法。八法の中の「補法」に相当します。
 8.1 補気剤
8.1 補気剤
気を補います。気虚に対する治法剤です。倦怠無力感、息切れ、声に力がない、食欲不振などの症状に用います!。
 主症状:食欲不振・息切れ・顔色白・目赤い・風邪(かぜ)をひきやすい
主症状:食欲不振・息切れ・顔色白・目赤い・風邪(かぜ)をひきやすい
 舌診:舌色は淡い
舌診:舌色は淡い
 主原因:先天的な元気不足・飲食から栄養が取れない・大病・長患い・老化・衰弱・過労
主原因:先天的な元気不足・飲食から栄養が取れない・大病・長患い・老化・衰弱・過労


|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  四君子湯 » |  証:脾気虚証(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足) »  食欲不振・膨満感・下痢傾向     | |
|  六君子湯 » |  証:脾気虚証(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足) »  痰多・胃炎・胃アトニー・胃下垂・消化不良・おう吐・食欲不振・胃痛         | |
|  補中益気湯 » |  証:脾肺虚証 »  消化代謝機能減退・内臓下垂・子宮脱・脱肛・眼筋無力   | 
 8.2 補血剤(ほけつざい)
8.2 補血剤(ほけつざい)
血を補います。血虚に対する治法剤です。めまい、目がかすむ、顔色につやがない、動悸、不眠、月経不順などの症状に用います!。
 主症状:顔面蒼白・健忘・失眠・爪の色が白くなる・目が乾く、視力減退・生理が遅れがち・生理血が少なく、色も薄い・筋肉が引きする・手足のしびれ、関節の痛み
主症状:顔面蒼白・健忘・失眠・爪の色が白くなる・目が乾く、視力減退・生理が遅れがち・生理血が少なく、色も薄い・筋肉が引きする・手足のしびれ、関節の痛み
 舌診:舌色は淡い
舌診:舌色は淡い
 脈診:細い
脈診:細い
 主原因:飲食料の低下・消化吸収力の低下
主原因:飲食料の低下・消化吸収力の低下

|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  四物湯 » |    証:血虚証 »の基本方剤  肝血虚・血滞・産後あるいは流産後の疲労回復・月経不順・冷え症・しもやけ・しみ・血の道症   | |
|  帰脾湯 » |  証:気血両虚(気血不足)証 »  倦怠不眠・出血・貧血・健忘症・神経症状に       | |
|  加味帰脾湯 » |  証:心気血両虚 »・脾不統血(気不摂血) »・心脾気血両虚(心血虚+脾気虚) »・肝気鬱結(肝気鬱滞) »  貧血傾向で不安感や神経症を伴う場合       | |
|  連珠飲(四物湯+苓桂朮甘湯) » |    証:血虚 »・痰飲 »  ほてり・のぼせ・冷え症・疲労倦怠感など・複数の症状が一度に現れたり・日によって症状が変化したりする更年期障害などの改善 | |
|  当帰養血精 » |    証:血虚 »  貧血をはじめ、各種婦人科系疾患を治す聖薬(冷え症・貧血・生理痛)     | 
 8.3 気血双補剤(きけつそうほざい)
8.3 気血双補剤(きけつそうほざい)
気と血を同時に補います。気虚+血虚に対する治法剤です。気血両虚。
 
 
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  八珍湯(四君子湯+四物湯) » |  証:気血両虚(気血不足)証 »  慢性消耗性疾患・産後体力低下・気血ともに虚していて、胃腸弱く元気がない、貧血で皮膚乾燥している場合に | |
|  十全大補湯 » |    証:気血両虚(気血不足)証 »  病後の体力低下・疲労倦怠・食欲不振・ねあせ・手足の冷え・貧血   | |
|  人参養栄湯 » |    証:気血両虚(気血不足)証 »  不眠症・病後の体力低下・疲労倦怠・食欲不振・ねあせ・手足の冷え・貧血     | 
 8.4 補陰剤(ほいんざい)
8.4 補陰剤(ほいんざい)
陰液を補います。虚性の熱を制御します。陰虚に対する治法剤です。腰や膝の無力感、熱感、ふらつき、耳鳴などの症状に用います!。
 主症状:顔色が赤い・目が赤い
主症状:顔色が赤い・目が赤い
 舌診:舌色は赤い・舌苔は少
舌診:舌色は赤い・舌苔は少
 主原因:長患い・体液不足
主原因:長患い・体液不足

|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  六味丸(六味地黄丸) » |  証:腎陰虚(腎水不足)証 »  小児の生長発育不良・老化・糖尿病・更年期障害     | |
|  知柏地黄丸 » |  証:陰虚火旺証 »  五心煩熱・火照りを呈する更年期障害     |   | 
|  杞菊地黄丸 » |  証:肝腎陰虚証 »  目の霞と乾燥感・視神経炎・神経委縮・中心性視網膜炎     | |
|  麦味地黄丸(八仙長寿丸) » |  証:肺腎陰虚証 »  乾性咳・五心煩熱       |   | 
 8.5 気陰双補剤(きいんほうほざい)
8.5 気陰双補剤(きいんほうほざい)
気と陰を同時に補います。気虚+陰虚に対する治法剤です。気陰両虚。
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  生脈散 » |  証:気陰両虚証 »  脈細弱・口乾・疲労倦怠・虚弱体質または病中病後の血色不良・体力の改善   | |
|  炙甘草湯 » |  証:心気結両虚証 »  動悸・息切れ・不整脈・盗汗・口咽乾燥       | |
|  参苓白朮散 » |  証:脾気虚(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足)証 »  下痢(泄瀉)や食欲不振・夏バテに       | |
|  啓脾湯 » |  証:脾気虚(脾胃気虚・脾胃虚弱・中気不足)証 »  小児の消化不良症・食欲不振・嘔吐・腹痛・慢性胃腸炎・水瀉性下痢(泄瀉)を治します           | 
 8.6 補陽剤(ほようざい)
8.6 補陽剤(ほようざい)
陽気を補います。温めます。陽虚に対する治法剤です。
 主症状:顔色が青白い
主症状:顔色が青白い
 舌診:舌色は淡泊・舌苔は白い
舌診:舌色は淡泊・舌苔は白い
 主原因:先天的に身体が弱い・高齢者・長患い・大病、中年の早老早衰
主原因:先天的に身体が弱い・高齢者・長患い・大病、中年の早老早衰

|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  八味地黄丸 » |  証:腎陽虚(命門火衰)証 »  老化・夜閉頻尿・糖尿病   | |
|  牛車腎気丸 » |    証:腎陽虚(命門火衰)証 »  老化・夜閉頻尿・冷え   | |
|  至宝三鞭丸 » |  証:腎陽虚(命門火衰)証 »  滋養強壮・肉体疲労・虚弱体質 |  | 
 
 9. 安神剤(あんしんざい)
9. 安神剤(あんしんざい)
 
 
精神を安寧させる方剤です。重鎮安神法・滋養安神の薬物を主体にして安神(精神安定)の効能をあらわす方剤です。
 主症状:不安・驚きやすい・健忘・痴呆・他人の話や周りの状況が判断できない・意識不明・昏睡。重鎮安神、滋養安神の薬物を主体にして精神安定の効果を表します。心神が撹乱されて生じる
煩躁、狂躁、易怒、不眠などの症状は実証が多いですね!。動悸、不安、焦躁、健忘、不眠などの症状は虚証が多いです。
主症状:不安・驚きやすい・健忘・痴呆・他人の話や周りの状況が判断できない・意識不明・昏睡。重鎮安神、滋養安神の薬物を主体にして精神安定の効果を表します。心神が撹乱されて生じる
煩躁、狂躁、易怒、不眠などの症状は実証が多いですね!。動悸、不安、焦躁、健忘、不眠などの症状は虚証が多いです。
 
 9.1 重鎮安神剤(じゅうちんあんしんざい)
9.1 重鎮安神剤(じゅうちんあんしんざい)
鎮静により安寧させます。 9.2 滋養安神剤
9.2 滋養安神剤
精神を滋養し安寧させます。陰血不足による虚陽偏亢で、焦躁・不安・動悸・不眠・易醒・多夢・盗汗・健忘・舌質が紅絳・少苔などの場合に用いますね!。

|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  酸棗仁湯 » |  証:心気虚 »・心血虚 »・心陰虚 »・心腎不交(心火+腎陰虚) »  不眠症(神経過敏による不眠)・心身疲労・ノイローゼ   |   | 
|  天王補心丹 » |  証:気陰両虚証 »  不眠症・神経症・体質虚弱な方の不眠・肩こりに   | |
|  柏子養心丸 » |  証:心気血両虚 »  不眠症を体の中から無理なく改善し、おだやかな眠りに誘います   | |
|  甘麦大棗湯 » |  証:心血虚 »・心脾気血両虚(心血虚+脾気虚) »  心身の興奮状態を鎮めて、不安定な状態を改善させる | 
 
 10. 開竅剤(かいきょうざい)
10. 開竅剤(かいきょうざい)
精神を覚醒させる方剤です。竅(きょう)は穴を意味します。開竅(かいきょう)とは、脳血管障害等に対する治療法です。精神の昏迷を治療する方法です。
 
 
 10.1 涼開剤(りょうかいざい)
10.1 涼開剤(りょうかいざい)
冷やしながら開竅させます。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  牛黄清心丸 » |  証:痰火擾(じょう)心(脳炎など) »・熱極生風 »  意識障害・うわごと・発熱・高熱・煩躁・ 喉に痰がつまる、小児の熱性痙攣・脳血管障害 | 
 10.2 温開剤(おんかいざい)
10.2 温開剤(おんかいざい)
 
 11. 固渋剤(こじゅうざい)
11. 固渋剤(こじゅうざい)
体内(裏証)から漏れ出るものを止める方剤です。固渋薬を主体にし収斂固渋の効能により気血精津の滑脱散失を防止する方剤ですよ!。
 11.1 固表止汗剤(こひょうしかんざい)
11.1 固表止汗剤(こひょうしかんざい)
多汗や寝汗を止めます。衛気不固の自汗あるいは陰虚有熱の盗汗に使用します。自汗とは、特別な誘因もなく日中に汗が漏出することです。盗汗とは、夜間睡眠中に汗が出て目覚めると止まる症状です。 
 
 11.2 斂肺止咳剤(けんぱいしがいざい)
11.2 斂肺止咳剤(けんぱいしがいざい)
咳を止めます。 11.3 渋腸固脱剤(じゅうちょうこだつざい)
11.3 渋腸固脱剤(じゅうちょうこだつざい)
多汗や寝汗を止めます。 11.4 渋精止遺剤(じゅうせいしいざい)
11.4 渋精止遺剤(じゅうせいしいざい)
夢精を止めます。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  桂枝加竜骨牡蛎湯 » |  証:心腎不交(心火+腎陰虚) »・心気虚 »・心陽虚 »・腎陽虚(命門火衰) »・胃虚寒(胃気虚・胃気虚寒) »  不眠・動悸・夜尿       | 
 11.5 固崩止帯剤(こほうしたいざい)
11.5 固崩止帯剤(こほうしたいざい)
不正出血や帯下を止めます。 
 12. 治風剤(ちふうざい)
12. 治風剤(ちふうざい)
 
風邪(ふうじゃ)による失調を治す方剤です。
辛散祛風あるいは息風止痙の薬物を主体にし、外風を疏散したり内風を平息し、風病を改善する方剤です。
 主症状:汗が出る・鼻水が出る・鼻づまり・咳と痰が出る・痒み
主症状:汗が出る・鼻水が出る・鼻づまり・咳と痰が出る・痒み
 主原因:かぜ・インフルエンザ・アレルギー反応・アトピー体質
主原因:かぜ・インフルエンザ・アレルギー反応・アトピー体質


 12.1 疏散外風剤(そさんがいふうざい)
12.1 疏散外風剤(そさんがいふうざい)
体外(表証)から侵入した外風を治します。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  消風散 » |  証:皮膚風湿熱・風熱(表熱) »・皮膚病と湿熱 »  アトピー性以外の湿疹・蕁麻疹(じんましん)   | |
|  川芎茶調散 » |  証:風寒(表寒)証 »  頭痛・片頭痛・かぜ性頭痛   | |
|  蒼耳散 » |  花粉症・感冒時の鼻づまり・鼻炎・蓄膿症・慢性副鼻腔炎     | |
|  立効散 » |  証:表寒虚証 »  歯痛・抜歯後の痛み・頭痛・項背痛   | 
 12.2 平熄内風剤(へいそくないふうざい)
12.2 平熄内風剤(へいそくないふうざい)
体内(裏証)に発生した内風を治します。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  抑肝散 » |    証:肝脾不調(肝鬱脾虚) »  認知症・神経症・過敏性結膜炎   | |
|  抑肝散加陳皮半夏 » |  証:肝脾不調(肝鬱脾虚) »  抑肝散証から更に、より嘔吐を伴う病態に使用     | |
|  釣藤散 » |  証:肝陽上亢兼痰飲=肝陽上亢 »・痰飲 »  高血圧症・脳動脈硬化症・脳血管障害後遺症・頭痛・神経症・めまい・肩こり・更年期障害・メニエール症候群   | |
|  七物降下湯 » |  証:陰虚陽亢証 »・血虚生風証 »  高血圧に伴う随伴症状(頭重、肩こり、のぼせ、耳鳴り)、更年期症候群、本態性高血圧、腎性高血圧、慢性腎炎、動脈硬化症   | |
|  柴胡加竜骨牡蛎湯 » |  証:肝気鬱結(肝気鬱滞)証 »・肝陽上亢証 »・心肝火旺証 »  実証タイプの精神不安感・高血圧の随伴症状(動悸・不安・不眠)・神経症・更年期神経症・小児夜泣き・ノイローゼ・てんかん・インポテンツ・心身症・動脈硬化症・慢性腎臓炎・神経衰弱症・神経性心悸亢進症・ヒステリー・高血圧・腎臓病・心臓衰弱         | |
|  当帰飲子 » |  証:血虚 »・気虚血瘀 »・血虚生風 »  血虚性皮膚掻痒症(老人性蕁麻疹(じんましん)など)・慢性湿疹(乾燥した皮膚)・老人性皮膚掻痒症・かゆみ・皮膚掻痒症・痒疹・尋常性乾癬・皮膚炎・蕁麻疹     | 
 
 13. 理気剤(りきざい)
13. 理気剤(りきざい)
 
気の運行を調節する方剤です。気機を疏暢し臓腑機能を調整する方剤です。気は、全身を周行し昇降出入して四肢百骸・臓腑器官を活動させますね!。
 主症状:イライラ・怒りっぽい・ため息をつくことが多い・胸や脇に張ったような不快感がある・ガスやゲップが多い・情緒変化に従って症状が悪化する
主症状:イライラ・怒りっぽい・ため息をつくことが多い・胸や脇に張ったような不快感がある・ガスやゲップが多い・情緒変化に従って症状が悪化する


 13.1 行気剤(こうきざい)
13.1 行気剤(こうきざい)
気の流れを伸びやかにして、気の鬱滞を解除します。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  半夏厚朴湯 » |  証:脾肺気虚 »・肝胃不和(肝火犯胃) »  梅核気(ヒステリー球・神経性咽喉東部狭窄症に相当)・胃アトニー体質の方の不安神経症       |   | 
 13.2 降気剤(こうきざい)
13.2 降気剤(こうきざい)
気の逆流を下降させる方剤です。気逆。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  小半夏加茯苓湯 » |  証:脾胃の痰 »・肝胃不和(肝気犯胃) »  つわり(妊娠嘔吐)・その他の諸病の嘔吐(急性胃腸炎・湿性胸膜炎・水腫性脚気・蓄膿症)・悪心・乗り物酔い・嘔吐・胃部に水分停滞感があって嘔吐するもの       | |
|  旋覆花代赭石湯 » |  証:胃気上逆(胃腸の痙攣) »  曖気(ゲップ)・胃酸過多症・留飲症・胃拡張症・胃アトニー症・胃下垂症・胃潰瘍   | |
|  柿蒂湯 » |  証:胃寒(寒痛) »  吃逆(しゃっくり)が出る     | |
|  神秘湯 » |  証:痰飲伏肺 »・肝気鬱結(肝気鬱滞) »・肝気犯肺 »  抑鬱傾向のある喘息・咳       | 
 
 14. 理血剤(りけつざい)
14. 理血剤(りけつざい)
 
血の運行を調節する治療方剤です。出血・瘀血の治療に用いますよ!
理血薬を主体にして血を調整し、血の病変を改善する方剤です。血は血管内を循環し五臓六腑、四肢百骸に栄養を与えます。
 主症状:頭痛・肩こり・胸が痛い・血管が浮き出ている・皮膚がガサガサする・手足の末端部に血液が行かず冷たい・手足がしびれる・しもやけやあかぎれが出きやすい・生理痛・生理血に黒い血の塊が混じる・夜間症状が悪化する
主症状:頭痛・肩こり・胸が痛い・血管が浮き出ている・皮膚がガサガサする・手足の末端部に血液が行かず冷たい・手足がしびれる・しもやけやあかぎれが出きやすい・生理痛・生理血に黒い血の塊が混じる・夜間症状が悪化する
 14.1 活血化瘀剤(かっけつかおざい)
14.1 活血化瘀剤(かっけつかおざい)

滞っている血(瘀血)を流す作用の方剤です。
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  桃核承気湯 » |  証:血瘀(瘀血) »・出血・血瘀 »・気滞血瘀 »  瘀血症による便秘     | |
|  桂枝茯苓丸 » |  証:腹部血瘀(瘀血) »  子宮筋腫・肝硬変 | |
|  血府逐瘀湯 » |  証:血瘀(瘀血) »  循環障害による胸痛・腹痛・頭痛・外傷痛     | |
|  当帰芍薬散 » |  証:肝脾不調(肝鬱脾虚)証 »  月経困難症   | |
|  温経湯 » |    証:血虚 »血瘀(瘀血) »・出血・血瘀 »・気虚血瘀 »  冷え症で月経困難症・不妊症・性器出血・月経不順・こしけ・更年期障害・不眠・神経症・湿疹・足腰の冷え・しもやけに       | |
|  冠心Ⅱ号方 » |  証:血瘀(瘀血) »  狭心症・心筋梗塞   | |
|  治打僕一方 » |  証:血瘀(瘀血) »  打撲・捻挫(ねんざ)・関節炎の腫れや痛みを取り去る漢方薬   | |
|  通導散 » |  証:血瘀(瘀血) »・出血・血瘀 »・気滞血瘀 »  便秘を伴う瘀血証(打撲傷など)     |  | 
|  九味半夏湯加減方 » |  証:血瘀(瘀血) »  脂肪過多症・メタボリックシンドローム(内臓脂肪過多)  商品名:扁鵲(へんせき)     | 
 14.2 止血剤(しけつざい)
14.2 止血剤(しけつざい)
鼻出血・吐血・喀血・血便・不正性器出血などの出血に用いる方剤です。血液が経脈を離れて妄行し生じます。
 
 
 
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  芎帰膠艾湯 » |  証:血虚 »  血虚の生理不順・性器不正出血 | |
|  槐角丸 » |    証:・出血・血瘀 »・大腸湿熱 »・出血・実熱 »  内痔核・外痔核・裂肛・痔出血・痔の痛み・痔疾に伴う便秘   |  | 
 
 15. 治燥剤(ちそうざい)
15. 治燥剤(ちそうざい)
 
乾燥による失調を治す方剤です。
 15.1 軽宣潤燥剤(けいせんじゅんそうざい)
15.1 軽宣潤燥剤(けいせんじゅんそうざい)
乾燥を伴う初期感冒に対応する方剤です。 15.2 滋陰潤燥剤(じいんじゅんそうざい)
15.2 滋陰潤燥剤(じいんじゅんそうざい)
 体内(裏証)の乾燥を治す方剤です。
体内(裏証)の乾燥を治す方剤です。
 
 16. 祛湿剤(きょしつざい)
16. 祛湿剤(きょしつざい)
 
停滞した水液(湿)を除去する方剤です。祛湿薬を主体にし、化湿利水・通淋泄濁の効能によって水湿の邪による病変を改善する方剤です。
 主症状:身体がだるい・関節が痛む
主症状:身体がだるい・関節が痛む
 舌診:舌色は赤く、舌苔は厚く黄色い
舌診:舌色は赤く、舌苔は厚く黄色い
 主原因:水分代謝の異常・暴飲暴食・アルコールの取りすぎ
主原因:水分代謝の異常・暴飲暴食・アルコールの取りすぎ

 16.1 燥湿和胃剤(そうしつわいざい)
16.1 燥湿和胃剤(そうしつわいざい)
 湿を乾燥して脾胃を調節する方剤ですね!。
湿を乾燥して脾胃を調節する方剤ですね!。
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  平胃散 » |    証:食滞証 »・寒湿困脾(湿困脾胃)証 »  虚寒型胃腸疾患・胃内停水・急、慢性胃腸カタル・消化不良・胃アトニー・胃アトニー・消化不良・食欲不振・胃腸神経症・口内炎・胃炎・胃拡張       | |
|  藿香正気散 » |  証:胃気上逆(胃腸の痙攣)証 »・寒湿困脾(湿困脾胃)証 »  寒湿困脾症(胃内停水・吐き気・下痢(泄瀉))/夏のカゼに多用される「外寒+内湿」治療の名方剤・胃内停水・吐き気・下痢     | |
|  胃苓湯(平胃散+五苓散) » |  証:寒湿困脾(湿困脾胃)証 »・脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃)証 »  胃腸水分停滞・腸鳴(急・慢性胃腸炎・消化不良・食あたり)/湿邪困脾で湿邪の程度が強いもの・ネフローゼ・夏季の食あたり・冷え腹・暑気あたり・急性腎炎・夏の神経痛       | 
 16.2 清熱祛湿剤(せいねつきょしつざい)
16.2 清熱祛湿剤(せいねつきょしつざい)
熱性の湿を除去する方剤です。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  茵蔯蒿湯 » |  証:皮膚病と湿熱 »・脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃) »・肝胆湿熱 »・中焦に湿熱の邪が侵入した場合 »  肝胆湿熱特に黄疸を呈する肝胆動系疾患       | |
|  茵蔯五苓散 » |  証:中焦に湿熱の邪が侵入した場合 »・皮膚病と湿熱 »・脾胃湿熱(湿熱阻滞脾胃) »・肝胆湿熱 »  黄疸と浮腫を呈する肝疾患         | |
|  五淋散 » |  証:膀胱湿熱証(泌尿器・生殖器炎症、結石) »  排尿痛・頻尿・残尿感・尿道炎・膀胱炎・尿路結石・膀胱結石・腎臓結石・淋病・虫垂炎・衰弱による排尿障害   | |
|  三物黄芩湯 » |  証:陰虚火旺 »  産褥熱・不眠・口内炎・神経症・手足のほてり・血の道症・皮膚病   | |
|  梔子柏皮湯 » |  証:肝胆湿熱 »  皮膚掻痒症、黄疸に   | 
 16.3 利水滲湿剤(りすいしんしつざい)
16.3 利水滲湿剤(りすいしんしつざい)
湿を排泄する方剤です。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  五苓散 » |  証:脾腎陽虚 »  水毒症あるいは蓄水症(浮腫(むくみ)・腹水・胃内停水)/水液代謝の失調を根本から解消、広範な「水証」治療に応用/水湿内停     | |
|  胃苓湯(平胃散+五苓散) » |  証:湿痰 »  胃腸水分停滞(慢性胃腸炎・消化不良)   | |
|  猪苓湯 » |  証:湿痰 »・膀胱湿熱(泌尿器・生殖器炎症、結石) »・膀胱や性器の湿熱 »・陰虚 »  排尿(慢性膀胱炎・尿道炎・血尿)・止血効果の高い、泌尿器系の代表的利水剤。排尿痛、残尿感、血尿に   | |
|  防已黄耆湯 » |  証:風水相搏 »  ・気虚型浮腫・関節痛・多汗傾向のある腎炎・ネフローゼ・妊娠浮腫・陰嚢水腫・肥満症・関節炎・皮膚炎・多汗症・月経不順・癰・せつ・筋炎・変形性膝関節炎・蕁麻疹・わきが・関節リウマチ・膝関節炎・足関節炎     | |
|  茯苓飲 » |  証:脾胃気虚 »  胃下垂・胃炎・胃アトニー・溜飲     | |
|  木防已湯 » |  証:心肺気虚 »  鬱血性心不全・腎臓疾患・浮腫・心臓性喘息・心内膜炎・心臓弁膜症・慢性腎炎・ネフローゼ     | 
 16.4 温化水湿剤(おんけすいしつざい)
16.4 温化水湿剤(おんけすいしつざい)
温めながら湿を除する方剤です。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  苓桂朮甘湯 » |  証:脾陽虚証 »の痰飲証 »  胃内停水・胃下垂・動悸・めまい・頭痛持ちで、立ちくらみや身体がフラフラする方、息切れがあり尿量が少ない方、神経質な方に。     | |
|  苓姜朮甘湯 » |    証:寒湿阻絡 »  身体を暖め、足腰の痛みをやわらげる。腰を中心に下半身の冷えが強く、痛みを伴う時に適す。尿量や排尿回数が多い。 | |
|  真武湯 » |    証:腎陽虚証 »  重度な冷え・浮腫・下痢症・腹痛・身体を暖め、身体機能を高める働き。水分の循環を良くしたり、痛みをやわらげる効果。冷え性でやせ型、体力が低下していて、下痢や腹痛を起こしやすい人に向く処方。         | |
|  九味檳榔湯 » |  証:気滞証 »  動悸・体の緊張状態をやわらげ、気分を落ち着かせる作用。心臓のドキドキ感や肩こり、倦怠感があって、便秘がちの人に。下肢のだるさ、疲労倦怠感が強い方に。   | |
|  胃風湯 » |  証:血虚証 »  神経性胃炎・慢性胃炎・胃腸虚弱・胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、はきけ、嘔吐。         | 
 16.5 祛風勝湿剤(きょふうしょうしつざい)
16.5 祛風勝湿剤(きょふうしょうしつざい)
風湿による肢体の痛みを治す方剤。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  独活奇生湯 » |  証:風寒湿痺 »・肝腎不足 »・気血両虚 »  慢性関節炎(リウマチ)・腰下肢痛・祛風湿・止痺痛・益肝腎・補気補血     | |
|  大防風湯 » |    証:気血両虚証 »  関節炎・膠原病・関節リウマチ・関節痛・痛風・身体を温め、痛みを発散して治す。病気が長びいて体力が低下し、冷えを伴うときに向く処方。   | |
|  疎経活血湯 » |  証:気滞血瘀証 »  経絡不通の関節痛・神経痛・腰痛・血行や水分循環を改善し、痛みを発散して治します。       | |
|  二朮湯 » |  証:湿痺 »  重くしびれを呈する関節炎・五十肩・腕や肩の痛みをやわらげる。   | |
|  薏苡仁湯 » |  証:湿痺 »  腫脹・痺れ(しびれ)・疼痛を呈する関節炎・関節など身体に溜まった水分を取り去り、痛みをやわらげる。発汗作用があり、身体の熱や腫れ、痛みを発散して治す。   | 
 
 17. 祛痰剤(きょたんざい)
17. 祛痰剤(きょたんざい)
 
固まった水液である痰を除去する方剤です。痰を排除・消解したり、各種の痰病に効果のある方剤です。
 主症状:頭が重い・不眠・めまい・動悸・喘息・普段から痰が多い・吐き気・胸焼け・胸のつかえ・身体が重だるい・むくみ・軟便・手足のしびれ・半身不随・天気が悪いと症状が悪化する
主症状:頭が重い・不眠・めまい・動悸・喘息・普段から痰が多い・吐き気・胸焼け・胸のつかえ・身体が重だるい・むくみ・軟便・手足のしびれ・半身不随・天気が悪いと症状が悪化する

 17.1 燥湿化痰剤(そうしつけたんざい)
17.1 燥湿化痰剤(そうしつけたんざい)
 一般の祛痰をする方剤です。燥湿化痰剤は湿痰に用います。
一般の祛痰をする方剤です。燥湿化痰剤は湿痰に用います。
 17.2 清熱化痰剤(せいねつけたんざい)
17.2 清熱化痰剤(せいねつけたんざい)
熱性の痰(熱痰)を除去する方剤です。 
|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  温胆湯 » |  証:胆胃不和 »による熱痰証 »  胸やけ・食欲不振・痰濁除去・胃腸保護などの消化器症状とともに不眠・驚きやすい・憂うつ・不安などの精神的症状の鎮静化   | |
|  竹筎温胆湯 » |  証:肝胃不和 »による熱痰証 »  鬱症・胃腸障害・痰が多い・虚証(虚弱)・気上衝(のぼせ・イライラ・緊張・不安)     |  | 
|  小陥胸湯 » |  証:少陽病 »  解熱・鎮咳・鎮痛・袪痰・気管支炎・肺炎・胸膜炎・喘息・肋間神経痛       |  | 
|  清肺湯 » |  証:肺熱・肺陰虚 »  肺熱型咳と痰(慢性気管支炎など)・粘りが強くて切れにくい痰を伴う咳が長引く   | 
 17.3 潤燥化痰剤(じゅんそうけたんざい)
17.3 潤燥化痰剤(じゅんそうけたんざい)
潤いを与えながら痰を除去する方剤です。 17.4 温化化痰剤(おんけけたんざい)
17.4 温化化痰剤(おんけけたんざい)
温めながら痰を除去する方剤です。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  苓甘姜味辛夏仁湯 » |  証:痰飲伏肺 »  寒飲畜肺(気管支炎・喘息(ぜんそく)で痰が薄く多い)がある方に使用します!     | 
 17.5 治風化痰剤(ちふうけたんざい)
17.5 治風化痰剤(ちふうけたんざい)
風邪を伴う痰を除去する方剤ですよ!。 
 18. 癰瘍剤(ようようざい)
18. 癰瘍剤(ようようざい)
できものに対応する方剤です。癰瘍(ようよう)には、体表部にみられる外瘍と、臓腑に生じる内癰の別があり、分けて述べますね。


 18.1 外瘍剤(がいようざい)
18.1 外瘍剤(がいようざい)
体表(表証)のできものや潰瘍に用いる方剤です。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  排膿散及湯 » |  証:熱痰証 »  皮膚の炎症感染性疾(しつ)・せつ・瘍(よう)・廱(よう)   | |
|  治頭瘡一方 » |  証:風熱証 »  湿疹・皮膚炎・アトピー性皮膚炎・乳幼児の湿疹・くさ・フルンクロージス   | 
 18.2 内瘍剤(ないようざい)
18.2 内瘍剤(ないようざい)
体内(裏証)のできものや潰瘍に用いる方剤です。|  方剤名 |  証 と  主治 | |
|---|---|---|
|  大黄牡丹皮湯 » |    証:実熱燥結証 »  腸癰(ちょうよう)(急性虫垂炎など)・月経不順・月経困難・便秘・痔疾     | |
|  腸癰湯 » |    証:血瘀(瘀血)証 »  腸癰(ちょうよう)(急性虫垂炎など)・月経不順・月経困難・便秘・痔疾     | |
|  桔梗湯 » |  証:少陰病の熱証 »  扁桃炎・扁桃周囲炎   | 
 その他
その他
 
 
 
				
 「病気が治ると笑顔に戻ります。そして、その家族が笑顔になります。」…ハル薬局の願いです。
「病気が治ると笑顔に戻ります。そして、その家族が笑顔になります。」…ハル薬局の願いです。「幸福だから笑うのではなく、笑うから幸福なのです。」笑顔を大切に…by 黒柳徹子、「笑門来福」
 
 
				 
		
	


 














 







 














































































































































